教育、学び、そして学校 〜 100

公開: 2024年5月17日

更新: 2024年5月17日

注 100. マシュマロ・テスト

1970年代の米国社会で、米国社会で成功する人々の特徴を調べるための実験が企画されました。その実験は、デタラメに選んだ小学校の低学年の児童を対象としたもので、被験者の児童にマシュマロを見せて、「このマシュマロをすぐに食べても良いですが、私が部屋を出て、戻ってくるまで、マシュマロを食べずにいたら、マシュマロをもう一つ上げます。」と言って、部屋を出ます。

数分間、部屋を離れて、部屋に戻った時、被験者の児童が、「マシュマロを食べていた」か「食べずに我慢したのか」を記録しました。このような実験を、200人を越える児童を対象に実施しました。その結果、ほとんどの児童は、マシュマロをすぐに食べ、一部の児童が、食べずに、マシュマロをもう一つもらえたことが分かりました。この実験・調査では、その実験の後、数十年に渡り、被験者の児童たちの成長を追跡し続け、興味深い発見をしました。

それは、マシュマロをすぐに食べずに、もう一つもらった児童たちが、成長して大学まで進学した確率が高く、卒業にも、社会的に認知される職業(医者、弁護士、大学教員など)に就き、成功した例が多かったことでした。実験では、目先の利益ではなく、長期的な利益を考えられる姿勢が見に就いた子供たちは、米国社会で成功する確率が高いとする結論が得られたと、報じられました。

参考になる資料